コンビニで買ったパン。気がつくと消費期限切れになっていることがありませんか?
消費期限を「3日過ぎても冷蔵庫にいれておけば大丈夫」なんでしょうか?
ローソン・セブンイレブン・ファミリーマートで買えるパンの消費期限を比較して、
気になるモヤモヤを解消してみました!
パンの消費期限は、一般的にどれくらい?
パンの消費期限は、パンの種類によって異なります。
常温保存で以下の日数が一般的のようです。
食パン | 夏:2〜5日 冬:3〜6日 |
菓子パン |
1〜3日 |
惣菜パン | 当日(早いものだと半日) |
どうでしょう? 思ったより短い印象ですね!
じつは、パンはあんがい劣化が早い食べ物なんです。
では、「パンの消費期限」とは、どのような基準で決められているのでしょうか?
大手パンメーカー3社
- Pasco(敷島製パン)
- 山崎製パン
- フジパン
のホームページから、「食パンの消費期限」について調べてみました。
消費期限について
大手パンメーカーの公式サイトにはこのように記載されています。
▼パンの消費期限はこうしてきめる
Q:消費・賞味期限の設定はどのように行われているのですか。
A:消費・賞味期限は、各メーカーで微生物試験、理化学試験及び官能検査の結果に基づき、科学的・合理的に行うことになっています。
Pascoでは、消費・賞味期限設定は5~10月で30℃、11~4月で25℃の保管温度で微生物試験を行うと共に、官能検査の結果と併せ、安全のため余裕を持たせた保証期間内で消費・賞味期限を設定しています。なお、夏季の設定温度30℃は、カビが最も生えやすい温度帯です。出典:Pasco(敷島製パン)公式ホームページ 「よくある質問」
また、「山崎製パン」さんは、食パンの消費期限についてホームページで公開しています。
▼食パンの消費期限は最大6日間
食パンには消費期限を表示することになっており、消費期限は夏期(5月~10月)で製造日を含め最大5日間(冬期(11月~4月)は6日間)となっておりますので、夏期30℃6日間(冬期25℃7日間)でカビ発生がないことを1つの指標として、消費期限を表示しています。
出典:山崎製パン公式ホームページ パンのカビ発生メカニズムと保存試験の結果について
なるほど!
こうやって、消費期限を決めているのですね!
パンが作られてから店頭に届くまでの時間について
では、パンは出来てからどれくらいで販売されるのでしょうか?
▼パンは製造後1日程度で店頭に並ぶ(早ければ半日)
Q:販売店に配達されるパンはいつ製造されたものですか。
A:前日製造、当日製造の商品があります。パンの配達は早朝便・午前便・午後便などがあり、同じ商品でも、前日製造品を朝お届けすることや、当日製造品をその日のうちにお届けすることもあります。したがって、同じ販売店様において、同一日に入荷した同一商品であっても入荷する便の時間帯によって消費期限の異なる場合があります。
出典:Pasco(敷島製パン)公式ホームページ 「よくある質問」
これをみると、パンはなんと、1日3回も配送されているのですね。
まさに、「パンはなまもの」なのかもしれません!
では、消費期限をすぎてもたべられるのでしょうか?
▼消費期限を過ぎたパンは食べてはいけない
Q:消費期限を過ぎた商品は食べられませんか。
A:「消費期限」を表示しているパン・菓子は、品質が急速に変化しやすく、製造後速やかにお召し上がりいただきたい商品です。消費期限を過ぎますと、急速に品質の劣化する場合も考えられますので、消費期限を過ぎたパン・菓子はお召し上がりにならないでください。また、一旦開封したら、消費期限にかかわらずお早めにお召し上がりください。
出典:Pasco(敷島製パン)公式ホームページ 「よくある質問」
「消費期限がチョットすぎただけ」といっても、「急速に劣化する」可能性もあるのですね。
考えてみたら、細菌は2倍3倍と一気に増える性質があるのですから、「1日」の差は大きいのかもしれません。
とはいっても、口コミでは、「カビが生えてなければ大丈夫」という投稿もちらほら見かけますが、そのあたりはどうなのでしょうか?
▼目に見えない品質の劣化もある
Q:消費・賞味期限を過ぎてもカビが生えないのはなぜですか。
A:消費・賞味期限を過ぎたパンにカビが発生しなかった理由は、カビの胞子が少なかった事や、温度や湿度などカビの生えにくい条件下で保存されていた事が考えられます。ただし、消費期限を過ぎますと、目に見えない品質の劣化がございますので、消費期限が過ぎた商品は、お召し上がりにならないでください。
出典:Pasco(敷島製パン)公式ホームページ 「よくある質問」
「目に目えない品質の劣化」、メチャ怖いです・・・。
以上、パンメーカーによるパン消費期限の考え方についてご紹介しました。
ローソン・セブンイレブン・ファミリーマートのパンを消費期限で比較したら?
では、実際に、コンビニ3社で売られているパンの消費期限に、それぞれ差はあるのでしょうか?
「パン」とひとくくりに言っても、
- 食パン
- 菓子パン
- お惣菜パン
と、種類によって消費期限は違いますが、調べた結果、
コンビニ3社とも大きな違いはありませんでした。
(実際にコンビニの店頭でパンを見比べた印象です)
若干の違いがあるとすれば、セブンイレブンは、商品によっては消費期限が短く設定されているようです。もしかすると、独自ブランドのパンの中には添加物の少ない商品があるからかもしれません。
共通して言えるのは、
消費期限に最も影響するのは、パンの具材(中身)だということです。
お惣菜パンが一番いたみやすく消費期限が短く設定されています。もっとも短いものだと、「半日」です。
お惣菜パンは、「おかず(お惣菜)」と考えたほうがよいかもですねo(^▽^)o
消費期限を3日すぎても冷蔵庫保存なら大丈夫なの?
「消費期限をすぎても、冷蔵庫にいれておけば大丈夫か?」については、口コミでは、いろんな意見があるようです。
- 食べても平気だった
- お腹をこわした
などさまざまですが、安全を考えると食べないほうが無難です。
特に、いたみやすいお惣菜パンは、冷蔵庫で保存していたとしても、消費期限をすぎたら「勇気をもって捨てる」ことにしましょう!
なぜなら、
- 消費期限をすぎると急速に劣化する
- 目には見えない品質の劣化があるから
です。
特に、お惣菜パンの場合、具材の腐敗に加え、「パン」そのものがパサパサになって風味もおちるので、やめておいたほうがよさそうですね。
お惣菜パンは、買ったらすぐに食べるようにしましょう。
とはいえ、食パンなど余ってしまいがちなパンはどうすればよいのでしょうか?
その場合は、「冷凍庫(フリーザー)」保存がよいようです。
「冷蔵」ではなく「冷凍(フリーザー)」です。
パン教室の先生をしてる友人に訊ねてみたところ、
・パンの保存場所で一番ダメなのは、「冷蔵庫(冷蔵の温度)にいれること」
なんだそうですよ。
「冷蔵庫は最悪!」と言っていました。
というわけで、
- 「消費期限を3日すぎても、冷蔵庫にいれておけば大丈夫?」
に対する答えは、「NO!」という結論になりました。
まとめ
今回は、
「コンビニパンの消費期限が3日すぎてもたべれるのか?」や「コンビニ3社で消費期限に違いがあるのか?」などについて調べてみました。
「パン」は、一見、何日でも日持ちがしそうなイメージですが、調べてみると「パン」そのものの消費期限は、思ったより短いのがわかりました。
そして、「パンの消費期限」にはコンビニ各社でそれほど大きな差がないこともわかりました。
そもそも、コンビニパンは、「買ってすぐ食べる」を想定して販売されているようですよ。
できれば、買ってすぐ、風味が保たれた最高に美味しい状態で「コンビニパン」を味わうようにしたいですねo(^▽^)o