【卓球】水谷隼の目の視力低下は角膜デコボコと瞳孔が原因!?メガネの効果は?
東京オリンピックの「卓球・混合ダブルス」でみごとに金メダルを獲得した水谷隼(みずたに・じゅん)選手。
試合中のメガネ(サングラス)姿に驚いた人も多いのではないでしょうか?
2021年8月7日の会見では、目の症状を理由に現役引退を表明しています。
水谷選手は、2018年頃から、「まぶしくてボールが見えない」「回転が見えない」という目の症状に悩んでおり、原因は、「レーシックのせい」「瞳孔が開きやすい」「メンタルプレッシャー」と言われています。
水谷選手が、これまでどのような目の症状に悩み、どう対処してきたのか調べてみました。
- 水谷隼の目の症状は眩しさ! 原因は「角膜・瞳孔・メンタル」
- 水谷隼のレーシック手術の後遺症
- 水谷隼のメガネやコンタクトの効果は?
- 水谷隼が引退する理由は「目の症状」
水谷隼の目の症状は眩しさ!
原因は「角膜のデコボコ」と「瞳孔が1.5倍」
すでに現役引退の意向を表明している水谷隼選手ですが、東京オリンピックの混合ダブルスでは、サングラスをつけて試合をしていました。
水谷選手がサングラスをつけている理由は、
「会場照明が眩しい」「ボールが消える」「回転が見えない」という目の症状への対策でした。
五輪が終了したあと、水谷選手は以下の様に語っています。
2018年頃からの症状がすごく悪化していると感じています。
自分の感覚としては、正直に言って、卓球ができる状態じゃないです。
ちょこちょこと取材でも話していましたが、回転は全然見えないですね。
引用:Yahoo!ニュース 2021年8月8日
卓球ボールの回転が全然見えないというのは、致命的です。
目が見えなくなった原因は、
1、レーシックの影響で角膜に凹凸ができて光が乱反射しやすい
2、暗いところだと瞳孔が正常の1.5倍に開く(水谷選手の体質?)
3、メンタルプレッシャー
と言われています。
目の不調を軽減するために、サングラスをかけて試合をしているんですね。
では、水谷選手の目について一つずつ見ていきましょう!
1、レーシックの影響で角膜に凹凸。光が乱反射しやすい
水谷選手が眩しくてボールが見にくい原因は、レーシック手術で角膜が歪み、表面に凹凸ができて光が乱反射するためでは?と言われています。
水谷選手は、これまで、合計2回(左右)のレーシック手術をしていますが、
1度目のレーシック(左目)は上手くいったものの、2度目(右目)の手術で、眩しさがでてしまい、ボールがみにくい(ボールの回転が見えない)状態になったようです。
水谷選手は、左眼の視力が0.3に低下したとして、2013年に左眼だけをレーシック手術しています。
(この時点で右目は2・0だった)
このレーシックで左目の視力が良くなったことで、一時は試合成績も絶好調になりました。
↓ ↓ ↓
リオ五輪では初のメダル
2017には世界ランキング4位(過去最高)
#卓球 男子シングルス3位決定戦
水谷隼選手卓球個人種目初のメダル、銅メダル #Bronze ✨✨❗
気迫に溢れる×2試合をありがとう⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾#リオ五輪 #リオ2016 #水谷隼選手 pic.twitter.com/eTunB0o8D8— 【公式】ゲッティイメージズ・スポーツ (@GettySportJPN) August 12, 2016
左目の担当医は、レーシックの権威である坪田一男医師でした。
(慶応大学名誉教授)
上手くいった事例としてメディアにも取り上げられたそうです。
左目のレーシックが上手くいったので、5年後の2018年に、右眼のレーシック手術をすることに。
「ならば右眼も」と思ったようですが、かえって違和感を感じるようになったそうです。
水谷選手本人も、
右目(2度目)のレーシックについては
「手術後に違和感が出たのは間違いない。もう少し考えればよかったなと後悔はある」。
引用:ヤフーニュース
と話されています。
手術前の右目の視力は0・7くらいだったので、手術しなくてもよかったのでは?と後悔したのでしょうね。
水谷選手を悩ませている「目の眩しさ」は、レーシック術後におこる特有の「ハログレア現象」だと言われています。
(光がにじむ=ハロ、眩しい=グレア)
水谷選手には、ハログレアで卓球ボールが滲んでみえているのかもしれません。
悩んだ水谷選手は、アメリカまで行って眼を診てもらいましたが、レーシック手術そのものは問題なしと診断されたのだということです。
「問題なし」と言われても、実際には「ボールが見えない」わけなので困りますよね。
実際にレーシックの手術後に視力に支障をきたしているわけなので、診断がおりようがおりまいが、レーシックの影響は否めないのではないでしょうか。
2、暗いところで瞳孔が正常の1.5倍開く(水谷選手の体質?)
眩しさを感じる二つ目の原因として、暗いところで瞳孔が(正常の)1.5倍に開いてしまうという、水谷選手の体質があるようです。
瞳孔は、黒目の真ん中部分で、光を調節している場所ですね。
水谷選手の場合は、瞳孔が普通の人の1.5倍大きく開いてしまうのだとか。
暗い場所で瞳孔が開くのは、物をよく見るための機能なので、それ自体は悪くないのですが、問題は、明るくなった時に瞳孔がすばやく閉じないこと。
瞳孔が開いたままだと目の奥に光が入りこんで眩しく感じるんですね。
残念なことに、卓球の試合会場は、
- 観客席は真っ暗
- 卓球台だけが明るい
と、明暗が極端です。
卓球をショーアップする狙いもあるのでしょうが、
卓球台の周りを電光掲示板(LED広告や点数板)がぐるっと取り囲みスポットライトまであるので、ボールが見にくくなっています。
周りは真っ暗で台だけ明るい
この条件で試合をすると、暗い方を見て瞳孔が1.5倍も開き、その後、明るい卓球台をみると、瞳孔が閉まりきらずに眩しいという状態になっているんですね。
さらに、卓球ボールは白なので、LED看板の白い文字と同化して最悪なんだとか。
レーシックの影響で光が乱反射しやすい上に、瞳孔が開きやすいという体質も重なり、試合中にボールが見えにくいという二重苦になってしまったようです。
伊藤美誠選手や平野早矢香さんも、「眩しく感じたことがある」と話していました。
目が健康な人でも眩しく感じるのですから、水谷選手にとっては何倍も眩しく感じたことでしょう。
3、メンタル・プレッシャーの影響
水谷選手は、もともとメンタルが弱いところもあるそうです。
(本人が語っています)
あの水谷選手がメンタル弱いなんてウソでしょ?と思いますが、
目の不調を自覚したのは「強いメンタルプレシャーを感じた時」だそうです。
実際に、張本選手との対戦の時は、プレッシャーのためか、眩しさの症状がMAXになってほとんどボールが見えてなかったのだとか。
一方、大島選手との試合は、相手の球筋を予測して試合をコントロールできたと話しています。
瞳孔は自律神経とリンクしているため、メンタルに左右されるんですね。
緊張状態の時には、交感神経が優位になり瞳孔が開きます。
水谷選手の場合は、もともと開きやすい瞳孔が緊張でさらに開いてしまい、眩しさが増強した可能性もありますね。
眼の症状は卓球の試合時だけで日常生活では支障はないと語っていますから、メンタル・プレッシャーの影響があるのかもしれません。
水谷隼がうけたレーシック手術とは?
レーシックは角膜の手術
レーシック手術とは、ざっくりいうと、目の表面の角膜にレーザーを当てて屈折率を変えることで近視を直す手術です。
角膜の薄皮を剥がしてレーザーを当て、薄皮を戻して終了です。
手術自体は日帰りでできる程度(手術時間は10分ほど)ですが
術後に、「光がにじんで眩しい」「暗い場所での視力の低下」などがおこり、
10%の人は1年後も改善しないことがあるようです。
(情報元:中村眼科医院HP)
レーシック術後に「まぶしさ」を感じた芸能人
芸能人の中にも、レーシック後の眩しさに困っている人がいます。
一部を紹介すると、
✅ 近藤春菜さん
10年たっても光を強く感じてサングラスをする
✅ 加藤浩次さん
テールランプが滲んで見える
症状の度合いは個人差があるようですが「眩しい」という人は多いみたいですね。
水谷隼のメガネやコンタクトの効果は?
メガネとコンタクトレンズで試行錯誤
水谷選手は、ボールが見えないせいで、ここ数年は、全盛期の3割程度の実力しか発揮できていなかったそうです。
そこで、見えづらさを補うために、サングラスを使ったり、カラーコンタクトで瞳孔を覆ったりと、いろいろと試行錯誤してきました。
↓ ↓ ↓
結局、メガネが曇ったり、メガネのフチが邪魔になったりして、うまくいかず、パフォーマンスとしては3割を5割にあげる程度だったとか。
卓球は、時速100km超えのスピードで打ち合いながら、ボールの回転を見定めるスポーツ。
「目がよく見えない」というのは、致命的でしょう。
トップアスリートとして本当に辛かったでしょうね。
あらゆる手段をつくしても一向に解決策が見つからず、失意の中で体重が6キロも増えて試合にも勝てなくなるというどん底の時期もあったようです。
それでも、必死に前を向き、東京五輪の出場を決めた水谷選手。
東京五輪前の4月ごろからは、これまで試した中で、最も効果があったオサート治療(寝ている間にコンタクトレンズをつけて角膜の表面を矯正する治療)を再開して、東京五輪までに最大限の準備を整えてきました。
▶︎水谷隼の目の病院は三井メディカル!「オサート」角膜矯正コンタクトレンズ治療してた!
色の薄いサングラスも併用するなど、視力を補う最善の努力をしています。
東京五輪で使ったメガネは「スワンズ SWANS」
ちなみに、東京五輪で使ったメガネは、「スワンズ SWANS イーノックス ニューロン トゥエンティ E-NOX NEURON20」のようです。
レンズの下にフレームがある独特のデザインですね。
スポーツ用に開発された、国産のメガネです。
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水谷選手は、このメガネをつけて、金メダルを勝ち取りました。
準々決勝のドイツ戦で、もうだめかと追い込まれた状態からの巻き返し、一生記憶にのこる名シーンでした。
なんとしても勝ち切る!その諦めない姿を象徴しているかのようなメガネですね。
お値段もそこまで高くないので、スポーツで使ってみてはいかがでしょうか。
水谷隼が引退する理由は「目の症状」
水谷隼選手は、2021年8月7日に行われた東京五輪の卓球日本代表の会見で、現役引退の意向を表明。
引退の理由が「目の症状」であることが明かされました。
最終的な判断はまだできていないですが、
今の自分の気持ちとしては完全に卓球から離れると思います
正直、目が完治するならば40歳、50歳でもやりたいと思っている。
現状は治療法がないということで、悔しいですけど
引用:日刊スポーツ
これまで、目の不調に悩んでいることは雑誌の取材などで明らかだったものの、本人の口から明言されていなかっただけに、
「やはり、そうだったのか・・・」と思った人も多いでしょう。
東京五輪が始まって、サングラス姿が話題になった時でさえ「おしゃれでつけている」とはぐらかしていた水谷選手。
目のせいにすることなく、重いプレッシャーを背負って戦うことは、どんなにか、苦しかったことでしょう。
「目がよく見えない」という重いハンデの中、混合ダブルスで金メダルを勝ち取った水谷選手は、真の王者、まさにレジェンドというにふさわしいでしょう。
まとめ
今回は、水谷隼選手の目の症状についてまとめました。
眩しくて球が見えない原因は、
- レーシックによる角膜の歪み
- 瞳孔が開きやすい
といわれていて、
そのような目のハンデを抱えながらも、東京五輪では
- 混合ダブルスで「金メダル」
- 男子団体で「銅メダル」
を勝ち取りました。
目の症状に悩み苦しみながらも、メダル獲得という偉業を成し遂げた姿に、心からエールを送りたいです!
長年にわたって男子卓球会を引っ張ってこられた水谷隼選手。
「金メダル、銅メダル」おめでとうございます!
感動をありがとうございました。