西野亮廣さんの最新絵本「みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~」が発売になりましたね!
(2021年5月末から順次)
この絵本の主役「みにくいマルコ」は、見た目が醜いネズミのモンスターです。
唇が糸で縫い付けられていて、見るからに不幸になりそうなキャラ。
この記事では、「みにくいマルコ」の口が縫われている理由や、えんとつ町のプペルとの繋がりをネタバレ解説します!
- 「マルコ」の口が縫われている理由は「口封じ」
- マルコと「えんとつ町のプペル」との関係
- 美少女「ララ」の父親は「ダン」さん
- 「みにくいマルコ」の今後を考察
「みにくいマルコ」の口が縫われている理由は「口封じ」
マルコが口封じされてる理由
マルコの口が縫われているのは、かつて「えんとつ町」が”外の世界と貿易していた”という秘密をバラさないための口封じです。
「えんとつ町」は、民衆に「外の世界は存在しない」として信じこませておきながらも、実際には外界との貿易していました。
貿易するには、そのための労働者が必要で、炭鉱夫のマルコは秘密を知る一人でした。
この秘密を民衆にバラしてしまわないために口が縫われたという設定なんですね。
もう少し詳しく説明すると・・・
「えんとつ町」は、300年もの長い間、島全体を黒い煙で覆い隠して鎖国状態になっていました。
でも、現実には島内での完全自給自足は厳しく、コッソリと外界と貿易してで食料などの必要物資を調達していたんですね。
外貨を得るために輸出していたのは電力です。
えんとつ町は、街全体が巨大な火力発電所という役割も担っていて、電力を島外に売電していました。
売電のための地下ケーブルで島の外と繋がっていたという裏設定もあり。
マルコたちモンスターは、炭鉱夫として使役され「えんとつ町の秘密」を知っていました。
えんとつ町の秘密は、一部の人しか知らないトップシークレットだったため、住民にしゃべらないように、口が縫い付けられていたんですね。
(かなりブラックな設定ですが・・・w)
映画「えんとつ町のプペル」ではモンスターの姿は登場しませんが、実際はマルコのようなモンスターが地下で働いていました。
マルコが醜くても愛される理由
「マルコ」は見た目がネズミのモンスターで、左耳もギザギザと縫い付けられています。
普通に考えると結構キモチワルイ設定です。
でも、マルコがなんとなく愛されるのは、「目が綺麗(可愛い)だから」なんだそうです。
どんなに醜くても、目を美しく描くことで心の美しさを表現できるらしいです。
(情報元:西野亮廣さんボイシー)
そういえば、映画「E.T」もかなりキモいですが、目が可愛いので、見慣れると愛おしく感じますね。
<マルコの口が縫われている理由の情報元>
西野さんがVoicyやYouTube、映画副音声などで解説されていました。
映画「えんとつ町のプペル」では説明されていない裏設定です。
マルコの謎は、他にもたくさんある?
これは、私の個人的なギモンですが、
などなど、謎がたくさんです。
映画の中にも、数々の伏線をばら撒いている西野亮廣さんのことなので、なにか企みがあるのかもしれませんね。
新しい情報を仕入れたら追記したいと思います。
美少女「ララ」の父は、えんとつ掃除屋の社長「ダン」さん
マルコと恋に落ちる美少女「ララ」は、お金持ちの社長令嬢です。
そして、ララの父親(社長)は、映画「えんとつ町のプペル」に登場する、えんとつ掃除屋のボス「ダン」さんです。
「ダン」といえば、
ゴミ人間「プペル」にミシンの仕事を与えたり
スーさん(ずん飯尾)の毒矢で殺されかけたり
でしたね。
ダンさんは、「えんとつ町」が煙で閉ざされた時代から、秘密裏に造船所を運営していました。
ブルーノ(ルビッチの父親)が航海に出る支援もしていたのも「ダン」だし、ルビッチとプペルに造船所を貸したのも「ダン」です。
そのことがが中枢にバレて暗殺されそうになりましたね(映画の中盤)
「えんとつ町」に新時代が到来したとき、すでに造船ノウハウを持っていたダンさんは、すかさず事業拡大して、造船業と貿易で一気にお金持ちになったようです。
(すごい経営センス!)
もしもあの時、「ダン」が暗殺されていたら、「ララ」は金持ち令嬢ではなく(婚約者もおらず)、「マルコ」とハッピーエンドの可能性もあり?
ところで、毒矢で瀕死となった「ダン」を助けたドロシーは、実は映画の中で密かに殺されていたんですよね・・・。
マルコと「えんとつ町のプペル」との関係をネタバレ解説!
西野亮廣さんの絵本最新刊「みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~」のストーリーをざっくりとお話しすると、
みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~のあらすじ
マルコが住んでいるのは、煙が晴れて新世界になった「えんとつ町」(3年後)
醜い容姿のネズミのモンスター「マルコ」は、ヒョンなことから金持ち令嬢の「ララ」と恋に落ちます。
マルコにできるのは、美しい花を摘んでララにプレゼントすることだけ。
しだいにララは、マルコに心惹かれていきます。
でも、ララには親が決めた婚約者がいました。
その婚約者が仕組んだ罠に嵌められたマルコは、泥棒として追われる身に。
ララの前から消えたマルコですが、二人は気持ちで繋がっていました。
夏になると、えんとつ町の夜空には、あの日マルコが摘んできたお花ソックリの花火があがります。
あの花火をあげているのはマルコ?
という切ないラブストーリーです。
設定が「えんとつ町」の3年後、なので、舞台としては繋がっています。
ちなみに、「えんとつ町のプペル」のモデルは、鎖国していた日本(江戸時代)です。
街並みのモデルは渋谷です
▶︎「えんとつ町のプペル」モデルになった場所5選!渋谷・九份・周南・千日前!
マルコと映画「えんとつ町のプペル」の関係は?
江戸時代が終わり武士が仕事を失ったように、煙を燃やさなくなった「えんとつ町」では、炭鉱夫が失職しました。
失業後のモンスターの再就職先が天才万博(見せ物小屋)だったわけです。
「マルコ」は、映画「えんとつ町のプペル」で姿は見せませんが、スコップ(オリラジ藤森)のセリフの中に登場しています。
(映画の中で、ルビッチとスコップが最初に出会うシーン)
スコップ:「こりゃあ、地図がまちがってるな、マルコのやろう・・」
この「マルコ」というセリフは、「みにくいマルコ」のことです。
余談ですが、
えんとつ町のプペルの初版台本では、「トーマスの野郎」になっているので、映画直前に「マルコの野郎」に変更されたようです。
これって、西野亮廣さんの「仕込み術」ですね。
スコップの口から「マルコ」と語らせたことで、「えんとつ町のプペル」と「みにくいマルコ」が同じ世界に繋がりました。
また、「マルコ」と「スコップ」が知り合いだと伏線をおくことで、スコップ(藤森)もマルコ逃亡に手を貸したりかくまってた?という想像もふくらんだりします。
こちらも余談ですが、
町を取り締まっていた「異端審問官(サイサイと言う白い服の人たち)」は、そのまま警察官になっています。
「みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~」の今後を考察
さて、ここからは「みにくいマルコ」の絵本の後の世界を勝手に考察してみたいと思います。
絵本では、「マルコ」は、泥棒の濡れ衣をきせられたまま「ララ」と会えずに物語が閉じてしまいます。
この二人は、将来、再び会えるようになるのでしょうか?
私の予想は「二人は会えないまま生涯を閉じる」のでは?という切ない展開です。
理由は、西野絵本が「恋人同士が、遠く離れて逢えない(でも、ずっと想いあっている)というストーリーが多いから。
例えば、
→キャンディ(女の子ロボット)は、恋人のジップ(男の子ロボット)の記憶を無くしたまま生きていく。
→束の間の恋の時間を過ごした二人が、遠く離れて思いあって生きていく。
(一緒に聞いたオルゴールの音色で繋がっている)
→火事の夜、突然失踪した恋人(女の子)が、数十年の時を経て約束した時計台にもどってくる。
(二人が逢えたのは、老人になってから)
パターンとして、「逢えない」「離れ離れ」「寂しい」、でも、「二人は思い合っている」という展開です。
西野絵本は、子供の絵本らしからぬ、「オトナの昭和歌謡&メロドラマっぽい」んですよね。
(これはこれでイイ感じなんですけどね・・・)
以上のことから、「マルコ」は年寄りモンスターになるまで、地下に潜って一生「ララ」を思って生きていきそうな予感です。
西野亮廣さんは、「えんとつ町」を含む星空のストーリーが完成するまでには30年くらいかかると言われています。
30年の間には一回ぐらい「マルコ」と「ララ」が会える時がくるかもしれませんね。
ちなみに、「マルコ」と「ララ」のどちらかが死んだら、死神ネコの「マルタ・サンポーニャ」が心臓を取り出して星にするんでしょうね。
「マルタサンポーニャ」とは、「えんとつ町のプペル」で心臓を落としたり、映画のクライマックスでルビッチの帽子を拾ってきた(透明状態で登場してたという裏設定)死神ネコです。
このように、西野作品では、キャラクターが他の作品でもチラッと登場することがあります。
マルコの消息は、今後ほかの作品で知れるかもしれませんね。
地下のどこかで、「ララ」を思いながら生き続けるマルコを、応援したいですね。
まとめ
今回は、
絵本「みにくいマルコ」の口が縫われている理由についてまとめました。
- 唇が縫われている理由は、「えんとつ町の秘密」をバラさないための口封じ
- ララは「えんとつ町のプペル」に登場したダンさんの娘
(ダンは造船と貿易で大金持ちになった) - マルコは「えんとつ町のプペル」でスコップのセリフの中に登場していた
というのがわかりましたね。
「えんとつ町のプペル」は、西野亮廣の「星空ストーリー」のほんの序章に過ぎないんですよね。
複数の絵本のストーリーがあちこちで絡み合うのも、今後楽しみです。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。